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    猫撫ディストーションExodus 感想

    作品名猫撫ディストーションExodus
    メーカーWHITESOFT発売日2012年2月24日
    原画ミヤスリサ、月音、みやま零お気に入り度7/10
    シナリオ藤木隻、元長柾木点数71










    さあ、去年発売された無印は、同じ日に発売されたグリザイアと2月のシナリオゲーの双璧を成していたと言っても過言ではない、猫撫ディストーションのFDです。
    アホみたいに難解な内容、無駄に多い雑学、某掲示板のベストエロゲソングランキング一位を飾った素晴らしい主題歌、秀逸な出来のOPムービー。そして、藤木・元長の二大ライターによる作品ということで話題になっていましたね。

    それでは、感想に行きたいと思います。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています)




    本作はディスクレスでプレイ可能です。また、ワイド画面にも対応。

    プレイ時間は見せ場的な場面、個人的に気に入ってる箇所はボイスを全て聴き、それ以外はテキストを読んだら飛ばす。というプレイスタイルでExodusシナリオが約10時間。各オムニバスシナリオが2時間前後。ただ、式子シナリオが無印に続いてやたら長いです。

    攻略は簡単。というのも構成的にほぼ一本道のためです。但し、Exodusシナリオは序盤の選択肢でその後のエピソードが微妙に変わります。ここでしか見れないCGもあるのでお忘れなく。
    また、オムニバスシナリオではギズモシナリオが最後の選択肢によって二つのEDへ分岐します。どちらかが真ルート、というわけではないのでお好きな方からどうぞ。どういうEDかは選択肢の内容で大体掴めると思いますよ。特に一番下の選択肢の方は。

    推奨攻略順は……一本道なので特にないですね。ただ、オムニバスシナリオの一つ琴子色は琴子が好きな方は最後に回した方が良いかも知れません。深い意味はないですよ?

    システムについて。スキップ、バックログ、ホイールでの文章送り、個別のボイス設定など、基本的な項目に加え、マウスボタンの割り当て設定、テキスト履歴保存数の変更、ムービーの音量設定などがあります。
    欲しいものは全て揃っていてそれなりに細かい点も弄れるので、何の不満もないですね。ここは無印から安定している良い点です。

    次に原画。絵に関してです。背景は並みのエロゲぐらい。特に不満は感じないでしょう。またイベントCGは基本的に綺麗です……が微妙に崩れているCGがあったり、また複数原画故か絵師の方によって結構違いが見られます。まあ、複数のヒロインが一枚のCGに映るということはほぼないので問題はないと思いますが、人によっては気になるかもしれません。
    それに前作からの使いまわしのCGがあるのは意見が割れそうですが、個人的には特に問題には思いませんでした。ただ、やはりCGの枚数が少ないですね。これは無印にも言えることですけど。
    正直に言うとフルプライスなんだから、もう少し頑張って欲しかったかなあ、といった所。後、主人公がHシーン以外でも目無しって言うのはどうにかならなかったのだろうか。違和感が凄いです。
    そして、特筆することにADVパートにおける立ち絵の演出がかなり凝ってます。主人公との距離によってキャラの立ち位置が変わったり、喋っている最中に頷くような仕草や微妙に動いたりと見てて飽きませんね。

    次にメインのシナリオ&キャラクターについて。
    世界観はまあ、普通の現代が舞台……なんですけど、そのバックグラウンドには特殊な設定が渦巻いております。それが何なのかは普通にネタバレなので言えませんが。
    キャラクターはどれも濃い味付け。また、各キャラクターが持っている役割とテーマがかなり明確なのも特徴ですね。それはもう清々しいほどに。
    キャラの個性が強く感じるのはそこら辺がはっきりとしているからかも知れません。
    そんな中で少しばかりイレギュラーなのが主人公である樹。彼も役割自体は明確ですけど、そのキャラクター性は一際異彩を放っています。
    彼は不登校なのですが、某カオヘの主人公のように引き篭もりやコミュ障という訳ではなく、なんというか、世の中に倦んでいる様子です。それに伴い思考も微妙に可笑しかったりするのでそこは好みが分かれる所。
    これは私にしては珍しい意見なのですが、彼はボイスなしで良かったと思います。樹が嫌いという訳ではなく、その方が妙にしっくりと来るんですよね。
    しかし、結衣姉さんのブレなささは最早、美術品レベル。こんなにイケメンで美人なお姉さんが居たら一生養ってあげてもいいよ……そして、キスシーンの結衣姉さんのCG美しすぎ。
    後は柚が今回可愛かったですね。まあ、前回も可愛かったんですけど。
    猫撫では人呼んで現実からの刺客、といっても良かった彼女ですが、本作の体操着で鉄棒してるCGや柚シナリオラストの窓開けてるCGとかはもうどこの天使かと。こんなに可愛い天使になら一晩中、「フンッ!」されても良いよ。むしろ、してください。

    キャラクターのCVはどれも良かったと思います……が。電卓はちょっとなあ、と言わざるを得ないです。おちゃらけてる時は良いのですが、シリアスモードに入った時のコレジャナイ感は異常。そこが唯一残念でした。
    あと、どうでも良いですけど、安玖深……げふんげふん。白波さんは結衣姉さんみたいなちょっと低めの声が似合ってるなあと思ったり。そして、相変わらず式子役の涼森さんの声の使い分けにはびびりますね。さすが、声優って感じです。

    以下は男女別個人的一押しキャラ。

    男……樹(全ての)
    女……結衣、柚、蜜柑。

    テキストは読みやすいです。ええ、「読み」やすいんですよ。ただ、その内容はどうかというと難解としか言えないです(笑) 猫撫をプレイすると他のゲームの倍以上は考え込んでいるので妙に疲れるんですよねえ。
    後、特筆することに藤木さんと元長さん両者ともにかなり使う言葉には気を遣っている印象を受けました。実際、使っているのでしょうけど。こと、猫撫に関しては言葉というものが非常に重要な位置に来ている作品なので、これ以上ないぐらいにぴたりと当てはまったテキストでした。
    まあ、どちらがどのシナリオを担当したか、なんてことはさっぱりでしたが(苦笑)
    後、猫撫はテキストウインドウがやや特殊なのも特徴ですね。漫画のフキダシのように喋っているキャラの傍に小さいウインドウが表示されます。

    余談ですけど、この感想の一番上に載せたセリフは超お気に入りだったりします。猫撫は無印もExodusも印象に残る言葉が多いのですが、その中でもダントツでした。このセリフだけでご飯三杯はいけますよ(真顔)

    さあ、シナリオについてですが。本作は無印からの続きなので大本の話はそちらで(笑) でも、それだけだとさすがにあれなので、形の上だけでの概要を言うと、突然、異世界のようなものに閉じ込められてしまった主人公たちが何とかしてそこから脱出しようと足掻く、という展開(超適当)

    さてさて、上のほうで本作は無印の続きと書きましたが、実を言うとそれは少し違いますね。本作のメインExodusシナリオは無印で起きた話の舞台裏、といっても過言ではないですから。言ってしまうならば、もうひとつの猫撫ディストーション。
    無印をやった方は是非、プレイして頂きたいです。
    オムニバスシナリオは普通のFDらしいお話ですけどね。各ヒロインが好きな方は普通に満足できるかと。
    そんで、お話の内容はというと相変わらず、哲学やら思考実験やらが渦巻いてます。ついでにメタ的な要素も無印と同じく豊富。こういう単語を聞くと、最近のエロゲでは「素晴らしき日々」が浮かんできますけど、あれとはまったく違うベクトルです。
    すば日々は結構、エンタメとしての要素も強かったのですが、こちらはエンタメ? なにそれ美味しいの? と言わんばかりの暴走っぷり。言ってしまうならば、非常にエキサイティングかつアクロバティックなオナニー。すば日々みたいなエロゲを求めている方は安易に手を出さないほうが良いです。
    ただ、今回は前回と違って、お話の向かう先がはっきりしている分、分かりやすくはあります。まあ、あくまで相対的に見て、ですが。

    どうでも良いですけど私は無印より断然、Exodusが好きです。
    OPが流れる直前のやりとりとその後の展開がもう、俺得の塊。Exodusシナリオはその辺りからずっとニヤニヤしっぱなしでしたね。これが猫撫の本気……!!

    そして、オムニバスシナリオはギズモシナリオが印象に残りましたね。(ネタバレのため以下反転)
    樹がギズモと一緒に猫になるEDが特に。ああ、樹はそれを選んじゃったのか、という寂しさのような良く分からない感情に包まれました。

    音楽について。BGMはクオリティが非常に高く、かつ生音を使っているのですが……大半は前作の使いまわしというね。いくらFDでもフルプライスなんだからもうちょい頑張れと言いたい。でも新規BGM二曲はそれぞれ非常に素晴らしく、尚且つ、熱い曲です。ノベルゲーというよりはRPGとかで流れそうな感じでしたけど。
    ボーカル曲はOPのIN MY WORLD、EDのリピカの計二曲。
    オススメはIN MY WORLD。前作の主題歌に比べると若干見劣りしますが、非常にロックな感じで良いです。歌詞も前同様、猫撫にぴったりで良い感じ。

    最後にエロについて。シーン数は以下の通り。
    ギズモ……4回。
    琴子……2回。
    結衣……3回。
    式子……3回。
    柚……4回。

    はいはい、エロ薄エロう……あれ? 普通に回数がある……? しかも尺も短いわけではない……? おかしい、猫撫と言えばエロ薄だったのにこれは一体?
    いやまあ、非常に喜ばしい事なんですけど、無印からの変わりっぷりに困惑せざるを得ないですね。猫撫が普通にエロゲしてるんですもの(失礼) 但し、琴子はフェラのみが1つあるので実質1.5シーンでしょうか。でも婦警さんコスでの本番があって俺得なので1.5でも全然良いや。

    ちなみに式子におしっこが1シーンありますよ。

    感想は以上です。
    面白かった。胸を張ってそう言えます。正直、前作はイマイチ乗り切れなかったのですが、今作は本当に良かった。
    Exodusは是非、前作をやった人にプレイして欲しいですね。無印やったのにこれをやらないっていうのは正直、かなり勿体無いと思うので是非に。

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