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    ピアノの森の満開の下 感想

    作品名ピアノの森の満開の下
    メーカーぱじゃまソフト発売日2007年8月24日
    原画とろろお気に入り度4/10
    シナリオ若瀬 諒点数58点


    さて、結構古い作品ですが、感想を書きたいと思います。
    舞台が大正時代、背景の綺麗さ、余命一週間の妹、などなど。個人的に惹かれる要素があったので手を出してみたわけですが……。
    なんだろう。勿体無いんですよねえ。素材は中々良いのに、イマイチ調理の仕方が物足りないというか。もうちょっと良く出来たんじゃないか、というところがちらほら。坂口安吾が泣いているぞ。

    ともかく、感想に行きましょう。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています)




    本作はディスクレスでプレイ可能です。あと、一つ言っておくとミドルプライスの作品です。

    プレイ時間は見せ場的な場面、個人的に気に入ってる箇所はボイスを全て聴き、それ以外はテキストを読んだら飛ばす。というプレイスタイルで約5時間。なんという短さ……早い人なら、もう少し短くなりそうです。
    攻略はとても簡単。というのも一週目は櫻乃ノーマルルートで固定。選択肢は出てきますが、何を選んでも変わりません。ちなみにノーマルEDを見ると、タイトル画面には戻らず、そのまま二週目が始まります。
    そして、その二週目から木花ルート、櫻乃真ルートが解放されます。
    基本的にそのヒロイン寄りのの選択肢を選んでいけばルートに入るので特には迷わないでしょう。

    システムについて。スキップ、バックログ、ホイールでの文章送り、右クリックでのウィンドウ消去などがあります。
    ただ、一々メニュー画面を開かないとセーブやロードが出来ないのは面倒でしたね。それ以外は特に不満はないです。

    次に原画。絵に関してです。背景はとても綺麗です。まるで水彩画のような色使いがつぼに入りました。特に夜桜の背景が素晴らしい。実を言うとこのゲームの購入理由の4割は背景です。
    イベントCGですが、結構独特の絵柄ですね。柔らかくロリロリな感じ。好みが分かれそう……ぶっちゃけ私には合いませんでした。あとどうも、Hシーンになると劣化するというか、塗りが変になっているように見受けられました。
    後は少数ですが、カットイン形式のCGも出てきます。

    そしてメインのシナリオ&キャラクターについて。
    世界観は大正時代が舞台……なのですが、基本的に療養所にひきこもっているのでそこら辺の雰囲気があまり感じられなかったのが残念。
    キャラクターは四人のみ。主人公一人にサブキャラ一人、ヒロインが二人です。ミドルプライス故に少ないですねえ。
    主人公の柳太郎は優しい、鈍感、シスコンと典型的な萌えゲーの主人公といった所。

    さて、CVなのですが、ヒロインの櫻乃、木花、両者ともに榊原ゆいさんが担当。演じ分けはあまり出来ていない様に思えたけど(若干のネタバレのため以下反転)
    設定的に演じ分ける必要がないのでこれで良いかなと。多分、榊原さんもそこを理解していたからこんな感じになったのでしょう。

    テキストは特に読みづらい箇所もなく、平均的なエロゲの文章という感じ。可もなく不可もなく。
    基本的に一人称で進行します。また、視点変更時にはテキストウィンドウの色が変わります。
    ついでに言うと、一日目、二日目……という風に進行していくので区切りを付けやすいのは良いですね。


    そして、シナリオなのですが、内容は以下のような感じ。

    ある日、妹の櫻乃の余命は一週間と医師に診断される。残り少ない命を病院のベッドで過ごすのはあまりに忍びない、それならばと主人公・柳太郎は櫻乃と旅に出ることを決意する。
    その手には古本屋とも骨董品屋とも言える不思議なお店で手に入れた、あるはずのない上野十三番線へと訪れるSLのチケット。そこに行けば、櫻乃の運命を変えることが出来るかもしれない、そう胡散臭い店主に言われたのだ。今はそんな怪しい手のひらに乗せられた希望でもあることがありがたかった。
    辿り着いた先は木花と名乗る女性と一匹の猫が住む療養所。
    残された時間は一週間。果たして、櫻乃の運命を変えることが出来るのだろうか。

    とまあ、こんな感じなのですが……結局奇跡が起きて病気が治るよというのはご都合主義すぎ。
    そういうものを否定するわけではないけど、正直、この手の設定とお話でこれをやられちゃうと……ねえ? まあ、ノーマルEDはそういうのはなかったのでそこは良かった……かな。
    ただ、扱っているテーマの重さの割には描写が薄いので、どうにも上滑りというか軽いというか、もうちょっと頑張って欲しかったなと。厳しいことを言ってしまうと「死」というものの重さがまるで感じられなかったです。
    後は早い段階で木花の正体が分かってしまったのもマイナス。
    物語の核心に位置する設定などは結構好みだったので、それ故に描写の物足りなさが目に付いてしまいましたね。

    音楽について。BGMは11曲と少ないですが、話の長さ、ミドルプライスという点を考慮すれば……まあなんとか。全体的に落ち着いた曲が多いですね。
    ボーカル曲はOPの此の花咲ク頃、EDのちる はな さくらの計二曲。ちなみにボーカルは全て榊原ゆいさん。キャストに加え、歌も榊原さんオンリーです。なんという榊原ゆいゲー。
    OP・ED共に中々の良曲です。ちなみにEDの作詞は本作ライター若瀬 諒さんが担当。劇中でもある役割を担っているので印象に残りましたね。
    オススメは此の花咲ク頃。榊原さんはこういう情緒溢れる曲を歌わせると上手いなあと改めて思いました。

    最後にエロについて。シーン数は以下の通り。
    櫻乃……5回。
    木花……3回。
    櫻乃&木花のレズ(妄想)が1回。

    まあ、普通ですかね。但し、櫻乃の1シーンはおしっこのみなので実質4.5回でしょうか。
    尺は割りと短めです。

    感想は以上です。
    やはりミドルプライス、というのを考慮しても物足りないですね、色々。設定的には好みのものが幾つかあったので残念。上手くやれば、良作になる可能性もあったと思うのですけどね。
    正直、オススメする程の出来ではないのですが、榊原ゆいさんが好きな方は買っても良いのではないでしょうか。何せ、全方位榊原さんで埋め尽くされたゲームですからね。ファンの方にはたまらないのではないかと。

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