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    カブで過酷な二人旅 ~尾張侵攻編~

    昨年末に行ってきたツーリング備忘録。但し、SDカード内に保存していた写真データの大半が吹き飛ぶという憂き目にあったため画像少なめ。

    事の始まりは確か私が9月末か10月くらいに「近々カブで長野県行こうと思ってるんすよwwww」と同じカブ乗りの友人氏に話したのが発端だった気がする。
    ちなみに何故長野県なのかというと、同県にあるあがたの森文化会館、旧松本高等学校校舎が「七つのふしぎの終わるとき」という個人的名作エロゲの舞台となったからだ。舞台探訪する気満々。
    無論、エロゲの舞台巡りしたいんすよwwwなんてことは口が裂けても言えない事なので適当に誤魔化したけども。

    で、そのアレな動機を知らない友人氏がワイも一緒に行くやで~といったことで今回の旅が決まった。
    ただ、舞台探訪は独りで静かに豊かにするものだと思っているので行き先は変更。また、グダグタしている間が長く、本格的に予定を立て始めたのが11月の終わりという有り様だったので長野県なんてとてもじゃないが行ける場所ではなかったというのもある。
    ……この辺の杜撰さが後に多大な影響を及ぼすとは夢にも思わなかった。

    そして翌月、とうとう年末に旅に出ることが決定。12月は試験やレポートが始まる時期なので冬休みに入る瞬間に出ようという魂胆。これなら1月の試験やレポートにも対応できるしね。
    白羽の矢が立ったのは愛知県。友人氏がDQN臭い見た目の割に(ご愛嬌)ガチガチの日本史オタであるため、城巡りがしたいという氏の強い希望を反映したためだ。神奈川県某所からのスタートで往復約400㌔を越える道のり。初の長距離ツーリングと尾張攻略を前に愚か者二人は燃えていた。

    当日。友人氏を家まで迎えに行き、10時に本格的にスタート。246号線をカブで駆けに駆ける。

    神奈川県脱出&静岡県進出を喜ぶ友人氏withONちゃん
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    この時点で確かお昼すぎくらいだったかな。ほぼ直線なこともあり思いの外順調なペースで進む。
    ただ、20時に浜松市内のホテルに予約を入れていたので、順調とは言いつつも休みは最低限に兎に角進む進む進む。

    ふじさん
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    消失したせいもあるけど、バイクを停める箇所が殆ど無いに等しかったので道中の写真が少ないのが残念。神奈川県内に引きこもってばっかの私には輝いて見えましたわ。

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    車の通りも少なく、のどかな景観に癒やされる……が、この辺りで我々誇り高き尾張侵攻軍は一つの強大な敵に襲われていた……そしてそれは日没を過ぎた辺りから耐え難いものとなったのだ。

    ……寒さである。

    そう、なにせこの度に出たのは年末、つまりは12月の終わり。年がら年中快適な進軍を約束してくれる車はともかく、その場の環境の影響をモロに受けるバイクに関しては自殺行為に等しい……普通のバイク乗りならまず長距離ツーリングなどには出向こうとしない季節なのだ。
    加えて、長距離ツーリング初挑戦となる我々は度に出るという事実に浮かれ、防寒に対する意識が腐れビッチま○こ並にガバガバだった。
    コートなどを羽織った上半身は兎も角、私の下半身はジーンズ一枚。友人氏も似たようなものだ。時間が過ぎる毎に下半身の感覚が消えていくあの恐怖……
    ついでに246から1号線に切り替える際に一旦下道に降りるのだけれども、そこで1号線……何処? という風に少し迷ったのも痛いね。
    「このままだと俺達の目的地が富士樹海になってしまうwww」とか笑えない冗談を言ったことをこの場で反省したい。

    夜の帳が下り、周りが黒に染まる。吐いた息でヘルメットのシールドが曇り、歯は勝手にガチガチと耳障りな音を鳴らし、凍てつくような寒さに蝕まれた身体はガタガタに震える。それでも鞭打ちながら走るその様は正に死への行軍でしたな。辛いとしか言いようがなかった。旅というよりただの苦行。
    極めつけは浜松市手前ぐらいに看板を見失ったせいで道に迷ったことですかね。この時確か19時過ぎくらい。笑えるぐらいに真っ暗で泣きそうだった。しかもこの辺り、明かりが全く無い上に周りがやたらスピード出して追い抜いていくんでクッソ怖かったんですよ。水曜どうでしょうの四国巡りか何かで似たようなシチュで周りの車に置いてかないでくれよ~(切実)と叫ぶ場面があったけど、正にあの状態だった。見知らぬ土地の暗闇に取り残されるあの絶望感……
    一応、私のカブはナビも装備していたのだけれど、いざ使おうとしたら

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    いや、カブのバッテリーから常時電気を取るようにしていたのだけれど、点けっぱなしが災いして消費電力が供給電力をを上回ってしまった模様。バッテリー切れてると震え声で報告した私を見て顔面蒼白になった友人氏の顔は忘れられませんな。

    初日から既にクライマックス。その後は薬局やコンビニの店員さんに道を尋ね、ボロボロになりながらも宿に到着。21時くらいだったかな。もうクタクタだった。

    このビジネスホテルを拠点に、早起きして愛知県進軍。曹操軍の徐州侵攻並に速やかに城を攻略し、その日の終わりにここ浜松に返ってくるという戦略。

    翌日。支度をすると直ぐにカブに跨がり出陣。愛知県に行く前に近場にある浜松城を攻めに行こうという話になったので、まずはそちらに馬首ならぬカブ首を進めることに。

    浜松城入口前交番でアヘ顔ダブルピースをかます友人氏
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    なんとも不遜な態度で申し訳ないが、交番も城に合わせた仕様になっていたので、一旦カブを停めて写真撮りました。珍しかったからね、仕方ないね。
    妙に人の出入りが少ないのが気になりつつも、歩く。

    浜松城付近にある美術館
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    見ての通り閉まっている。
    俺「そういえば、年末だからな。そら閉まってるわ」
    友「年末だしな」

    ……あっ(察し)
    ここで冷たいものが背中を流れたのは言うまでもない。嫌な予感しかしなかった。

    浜松城天守閣
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    正直ショボかった。こんなもので我が軍の攻城を防げるのかと鼻で笑ったが、まあ、天守閣しかないからね、仕方ないね。それはともかく、まばらではあるが、人が居たので微かな希望を抱き、そのまま一気呵成に城内に侵入するべく、階段を登る。

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    ……あっ(察し)

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    ち~ん(笑)

    はい、我々愚か者たちがここを訪れたのが29日。そう、昨日までは開いていたのだ……年末だから当然なのだけれど運がなさすぎる。
    事前に情報収集を怠るという将官としてあるまじき失態がそのまま跳ね返ってきた。

    城門から見下ろす景色も何処か寒々としている。まるで人生みたいだぁ(ヨダレダラー)
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    な~にが出世大名家康くんじゃ! 殺すぞ。ムカつくんじゃ! と言わんばかりに次元の壁を超えて脅す友人氏。
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    シモツキンも便乗
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    それにしてもなんでこの大名、口の周りにソフトクリームのコーン三つも貼り付けてんの?

    ちなみに一の丸だかなんだかも工事中。これも事前に調べていなかったのが悪かったとはいえ、運が無い。不幸って重なるものなんですね~
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    他に家康の散歩道や浜松城公園の写真も撮ったのだけれど、残念ながらそちらは消失。まあ、城の外観の写真が一枚残っていたのが不幸中の幸いか。

    で、当然ながらここ浜松城がこの有り様だと、このまま愛知県に行っても無駄足なのではないか? なんで年末に来たんやろな? というかもう疲れたよ……てな風な空気になったので……

    浜松観光に切り替えました。

    はい。前回の鎌倉に続いてタイトル詐欺です。尾張こと愛知県なんて一歩も踏み入れてはいません。攻め込んだのは静岡県です。敗因は(ネット上で)斥候を放たなかったこと、(心の)兵糧が尽きたこと。戦争に必要な物が何一つ揃ってなかったってはっきりわかんだね。我々の士気はもうボロボロ。

    気を取り直して、適当に走りながら別の場所に行こうということになったのでカブの元に戻る……

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    と見せかけて寄り道。実は某、ちょっとワガママを言ったのですよ、たまたま見かけた教会を見学したい、と。
    別に宗教にはそこまで興味はないのだけれど、教会という建物が好きなのでそうした次第。幸いにも外に教会の職員(?)の方が居たので許可を頂いて、中へ。

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    ここはプロテスタントの教会らしく、マリア像やステンドグラスはありませんでした……残念(´・ω・`)ショボーン
    教会といえばカトリックのそれが脳内にあったので余計にね(失礼)

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    上を見るとなにやら奇妙な配置の蛍光灯が。気さくな職員の方に質問してみましたが、設計者じゃないので分からないよ~とのこと。ただ、4つの円が縦横に配置されているので十字架をイメージしているのではないかと仰られていました。なるほど、そう言われると確かに。
    ちなみにこの職員の方もバイク乗り。浜松城滅茶苦茶ショボかったでしょ(笑)と言われたりこの時期に神奈川から来たの!? その格好で!? とクッソ驚かれておりました。そりゃそうだよな。
    我々(主に私)の唐突な訪問や質問に答えて下さり、ありがとうございました。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

    その後は適当に流しながら観光。と言ってもあまり観るものはなかったのだけれども。まあ、景色も良いし、見知らぬ土地は走ってるだけで楽しいしね。

    翌日、我が家へと帰還するべく、再び約200㌔の道のりをひた駆ける。

    富士山withシモツキン
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    もう少し、寄る。良い感じに雪が残ってて綺麗。行きもそうだったんですけど、特に浜名湖や富士の近くの道は景色が素晴らしくて走ってるだけでテンションが限界を振りきってましたね。何度か思わず歓声を上げたのを覚えている。

    帰りも寒さに心身を削りながら走って走って走りまくる……が、アクシデントが発生しました。

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    友人氏のカブのテールランプ破損。いや、ビビリましたね。気付いたらテールランプのカバー吹っ飛んでましたから。
    取り敢えず、すぐ近くにあったオートバックスに寄り、応急処置を施して再スタート。神様は簡単にはこの旅を終わらせてくれないらしい。あれか、俺がプロテスタントの教会ヘボいなって心のなかで呟いたからか。

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    死にそうになりながら、神奈川に帰ってきた頃にはもう真っ暗。寒かったよう、ひもじかったよう。ここからも走り続けようやく家に辿り着いたのでした。しっかし今回の旅でどうでしょうの原付き企画が如何に過酷なものなのかが分かりましたね。


    終わりです。
    まあ、反省点は多々ありましたが、後悔は微塵もないですね。何だかんだでクッソ充実した時間でしたわ。でも、もう冬にツーリングはしたくないです。下手したら死ぬ(確信)
    今回の反省点を胸に刻み、来る長野県ツーリングに臨みたいと思います。

    | ツーリング記 | 12:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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