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    レミニセンス Re:Collect 感想

    作品名レミニセンス Re:Collect
    メーカーてぃ~ぐる発売日2014年6月27日
    原画トモセシュンサクシナリオ衣笠彰梧
    榊原ゆい、霜月はるかムービー神月社
    対応OSWindows Vista/7/8/8.1お気に入り度8/10
    ディスクレス点数76
    プレイ時間約23時間


    相変わらず面白い……面白いんだけど……まあなんだ、その、うん。いつものアレさ。
    そろそろ疲れてきた感ありますね……。

    以下は詳細な感想です。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています。また、画像はあくまでサンプルですので大幅に縮小しています。画像の著作権はてぃ~ぐる様にあるため、無断転載はお止めください)


    ◆既に腕を振り上げた者を如何にして踏みとどまらせるか

    レミニセンスは前シリーズ、暁の護衛と比べるとシリアスの比重がかなり大きかったですが、今作ではそれがより顕著に。体感ではリコレクト本編に限るとシリアス8割、コメディ2割ぐらい。無印の暁や休日よりも終末論やレミニセンスの方が好きだという方は間違いなく、楽しめます。(前者の方が好きだという方も勿論楽しめると思いますが)
    序盤からホープタウン内部での抗争、友好関係にあるドリームタウンとの裏側での戦いなどを描き、いつも通りに引き込んできます。

    ただこの時点では前作とそれほど変わりません。今作のメインと言えばストーリー紹介でも書いてあるように第三の都市、大和との戦い。
    この大和という存在が非常に面白いんですよね。前作同様、水面下で情報を集め、笑顔で手を取り合いつつ、裏で策を張り巡らせ、口で相手を出し抜く。そう言った交渉・頭脳戦を非常に楽しませてもらい今作でも対大和前のドリームタウンとの人材流出を巡るせめぎあいでやってくれますが、それはあくまで前菜。目を引くメインはその後の大和。
    交渉など歯牙にも掛けず、純粋な武力での脅し、実力行使でこちらの口を抑え付け、ねじ伏せてくる。無印までの「知」だけの相手とは違い、(まあ無印も知略だけではありませんでしたが、あくまでもメインという意味で)何よりも大きな「暴」を備えた相手。一見すると口先だけの交渉など何の役にも立たないのではないか? こちらも武力を持って対向するしか無いのでは? そう思わせてくる圧倒的な相手に対して繰り広げるいつ殺されるとも分からぬ死線スレスレの交渉劇。この辺りの緊張感は正に手に汗を握るとしか言い様がないくらいに熱いです。何度も向かい合うことになる藤堂との対峙が特に。声優の熱演、新たに加わったBGMも合わさり、本当に面白いんですよ。これを面白いと言わずして何を面白いと言うんだと声を大にして言いたいほどの出来。素晴らしい。
    やはり衣笠ゲーは男女ともに様々なタイプのカッコ良さを持つ方を揃えていて没入度が本当に高いですよね。ここはもっともっと誇ってもいいと思う。

    ……いやね、本当に今回は結構後半の方でも頑張ってたと思うのですが、やはり締めがですね……、の一言。

    特に和葉ルートの出来は酷い。構成的には大和に屈し、和平交渉を諦めるというバッドエンドと言っても過言ではないルートがこのルートとなっております。一ルートとしては大いにアリな内容ではあるけれど、これをメインヒロインの一角の正規ルートにしてくるんだから凄い。エピローグが出るまでは最初他にルートあるんだな。これは初回強制のバッドエンド何だって本気で思ってましたわ。
    内容としては大和はどうあっても交渉には応じない、ホープの技術力の塊と言っても過言ではない和葉を差し出さない限りはホープ、ドリーム共に滅ぼす腹積もり。だが、大和は兵力も豊富で練度も高い、対するこちらはそもそも戦争経験がない上に兵士・兵器の存在自体がない。しかし、それよりも恐ろしく厄介なのが、文明が滅んでロクな技術力がないとしているのに戦争をしたがる大和の自信を裏付ける、隠し持った近代文明の遺産。つまり天下の倉屋敷を擁するホープタウン程ではないにしろ技術力があるということ。実際に三都市で行われた現地調査で和葉その可能性を示唆していた。

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    交渉が失敗に終わり、秀隆自身も腐り始めたところで突きつけられるキツいお言葉。口しか無い特務官が交渉を諦めればゴミ同然。不要な存在であると。
    なんだかんだで立ち直り、自分がやれることを探す秀隆。しかし、交渉をしようにももう手遅れ。どうするかというとEMPによる相手が隠し持つ機器の無力化。色々あって実行に移すのだけれど失敗。ラストには実は和平派である涼風がホープと大和を繋ぐトンネルを爆破して封鎖。この時間的猶予を活かし、迫り来る大和に対する準備をしてくれというところで終わり。完全なバッドエンド。目が点になった。
    一応エピローグでその後の話が書かれるけど和葉と結ばれる過程を描くだけで、大和やホープ・ドリームの現状には一切触れない。
    いやね、和葉個人との恋愛としてはそれなりに良かったけど、本筋の話完全放置はいかんでしょ。これが自分の贔屓ヒロインのルートだったら枕を濡らしてしまう……和葉好きほんと可哀想。

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    あと和葉ルートで目を引いたのがこの選択肢。なんと上下に何度もカーソルを合わせて秀隆のように苦悩しないと正解の選択肢が現れないという仕掛けが施されています。あかべぇFC会報誌号外で衣笠さんのインタビューが載っているのですが、そこでとにかく攻略難易度が高い新作を作りたいと言っていたのでその予行演習でしょうな。

    そして本当のメインこと涼風ルート。このルートもやはり締めがアレなのだけれど、個人的には衣笠ゲー史上最高の出来だと思います。(こんぼくはまだやっていないので除外)時間が経って冷静になった今だと、言う程でもないなと思いました。むしろ酷……
    こちらは諦めずに死力を尽くし交渉を続けるルート。しかも、ドリーム側の強力な特務官である高坂に加え秀隆らの尊敬を一身に受ける英雄・竹内さんもある大きな事情により交渉に赴けなくなるという事態に。他の特務官もその煽りを受け及び腰のため、それでも諦めないと立ち上がる秀隆、まどか、磯部のまだ新人とも呼べる三人の戦いになります。

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    死地に赴く実に頼もしい三人。クッソカッコいい。このCGほんとすき。

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    大和内での情報収集、藤堂との舌戦。涼風、宇賀らとの交渉、次々に起こる不測の事態。息もつかせぬとは良く言ったもの。このルートはそう言ったものがてんこ盛りなので、次にはどのような展開が待っているのかとクリック(スクロールする手が止まらないんですよね。ほんとに終盤まではノンストップで駆け抜けてくれてアホみたいに面白い面白いと連呼させてくれるんですけど……締めがな、うん。

    宇賀の改心はまあ良いとして、藤堂毒殺はどうなのよ。確かに開戦派を消すのが一番手っ取り早いのだけれど、あくまで「交渉」で和平を勝ち取るのが秀隆の特務官としての誇りを掛けた戦いだったハズ。これは半ば負けたようなもんだと思うんだよなぁ……しかも宇賀が協力したとはいえ、自身が涼風の親を毒殺し、そして当然実質のトップとしての自覚もある藤堂がそうやすやすと毒殺されるとは思えないのだけれど……藤堂はほんと魅力的な悪役だったからこんな最期なのが残念でならぬ……せめて斬りかかっててきた時に赤司を割りこませるとかして防げば良かったんじゃないのか……それまではホントに面白かっただけにこの辺りの急降下っぷりが……その後の交渉はすっ飛ばされる上に高宮と赤司なんてフェードアウト……うーんこの。

    でもそれ踏まえても実に面白いルートだったんですよね。もう面白い面白い壊れたラジオみたいに言っててゲシュタルト崩壊寸前ですけど、もう一度、敢えて、言おう。レミニセンス Re:Collectは実に面白いゲームだったと。ただこれ完結編というか番外編だよね。大和の話はキチンと終わってるけどさ。正直、まだ続編だせる。
    ああそうだ、涼風ちゃんの可愛さは保証しますし、しっかりヒロインしてるのでそこはご心配なく。特に告白シーンの破壊力が凄くてCG貼ろうかとも思ったんですけど、シーン単位で見ないとその良さが伝わらないため敢えて貼りません。買った人は是非にそこを楽しみにしておいて欲しい。頬が緩むで。個人的にはドSキャラじゃなかったのが残念ですが


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    美しい……踏んで欲しい。

    オマケ
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    どう見てもたい焼きなんですけど、それは良いんですかね……

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    え、あっはい。

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    あっ…ふーん(察し)


    ◆記憶は想い出に昇華する

    アフターシナリオは一時間前後の短篇集。凛・秋・アクセラが短めで希望・キズナ・恋が長め。基本的にはヒロインとのイチャイチャがメインのほっこりするシナリオ。凛ちゃんと秋ちゃん好きだから妙に雑なのが悲しかったけど。まあ許せなくもない出来。ちなみにアクセラシナリオも雑。

    アフターシナリオでは希望シナリオがぶっちぎりの出来でしたね。内容はドリームタウンの代表、大河内の娘である希望と付き合うことになった秀隆だけど、父親である大河内は今迄のお話やこちらから分かるようにとんでもなくおっかない。加えて娘をそれなりに大切にしているのと同時に政治的に利用しようともしているので、自分の下に降らない秀隆になんぞやりたくない。でも二人は諦めない→じゃあ試験をもって秀隆が希望に相応しいかどうか俺が見てやろうという展開。
    そう、暁の護衛~罪深き終末論~をプレイした方ならこの時点でピンと来たと思いますが、至高のヒロイン・宮川清美姉さんルートですっ飛ばされたアレです。主人公がおっかない親族に認められるまでを描いたものです。
    今回はその「試験」が事細やかに描かれる上にコメディ要素も一番豊富でとにかく面白い。文句なし。これは絶対に楽しめるものだとボクは太鼓判を押しておきたい。
    ちなみに終末論での野郎三人のお風呂ネタが好きだった方には必見と言っても過言ではないネタが仕込まれているので、どうぞそちらもご期待ください。本作で手放しで褒めるとしたら私はこのシナリオだと思うよ!

    キズナ編では地上について触れられますが、規模が大きくなりすぎるからエロゲでは出来ない、やるなら小説、と言うようなことを衣笠さんが言っていたようにリコレクトでは特に進展なし。
    明言されたのはホープタウンは水力発電の他に地上を使った太陽光発電を行っていて、その機器の管理をしているのが倉屋敷、ということぐらいか。なんとか頼み込んでその機器のメンテナンスに同行させてもらう、というところでアフターシナリオは終了。明言されたってだけで新情報でも何でもないし、ほんとに進展ないな……まあここは元から諦めてたからショックはないけども。
    ちなみに地上に閉じ込められた秀隆の両親の生存は曖昧に濁すだけで前作からの伏線として今回も残留。うーんこの。

    さて、地上の話は捨て置いて無印を既にプレイ済み、つまりは本作を買った方なら「レミニセンス Re:Collect」なんてタイトルやOPでこれ見よがしに二回ほど出てくる、「記憶は想い出に昇華する」なーんてキャッチコピー、そして無印からずーーーーーーーーっと伏線として出されて今回のOPでも出てきた麗華死亡時のCGからして本作のメインの一つが恭一であることは容易に想像が付いていたと思うし、期待していたと思う。むしろこれでやらなかったらこのタイトル一体何だったのよってなる。
    秀隆のレミニセンス的なお話については締めがアレだったことはともかく、無印の秋ルートで完全決着している上に大和関連は出来はともかくとして番外編に近い。となるともうこのタイトルを背負うのは恭一こと朝霧海斗しかいない。恭一の存在、暁要素自体蛇足だと思ってる私ですら、ここまで来たからには期待していた。頭にへばり付く過去の記憶と決着を付けるんだなって、この話を出すから完結編と銘打ったんだなって、で、涼風ルートで結構ホクホクした胸に更なる期待を詰め込んでやった訳なんだけど……そんなことはなかったよね。
    内容としては恭一と恋が更なる信頼関係を築きながら恋人になるまでの短編というだけで、ほんとうに、これっぽっちも、記憶のことは解決しないまま終わる。本当だよ?
    明言されたこととしては和葉、キズナ、恭一とホープ・ドリームの両都市に近しい人物が集中していることから地上時代ではホープ・ドリーム元々同じ地域にあったのではないか、恭一が恋と一緒に居る時に頭痛を起こしやすいのは過去の知り合い、麗華に似ていてそれを無意識に思い出そうとしているから、恭一の記憶自体は永久に戻らない、暁時代の記憶はないのだけれど、脳がそういう記憶があったということは覚えていて、そのような既に存在しないものを思い出そうとしているから頭痛へと繋がっている、最後のは無印でも言われていたけど、それぐらいか。

    ……記憶は想い出に昇華するってなんだったんだよ……記憶は頭痛にしか昇華してないじゃねーか。鮮やかな追想は、心を掴んで離さないってなんだったんだよ……酷い頭痛は頭を掴んで離さないってだけじゃねーか。
    もっとキチンと向き合ってくれると思ったんだがなあ……。なんかルートとしても最後エロラッシュになったりして投げやり感あるし、無理やり海斗を出した割にはなーんにもこの御方ならではってのがないんだよなあ……悲しいなあ。あとCG少ないんだよ……ほとんどフルプラなんだからもっと頑張れよ、ライアーソフトじゃあるまいし。

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    あ、言い忘れてましたが、今回はリコレクト本編+アフターシナリオの他に無印のバナキャン特典のようなSS集も付いています。暁からレミニまでずっと欠番すること無く続いている何とかの大冒険ネタもあるよ! やったね涼風ちゃん!


    ◆えっちなしーん

    以下はシーン数

    和葉……3
    涼風……3
    恋……3
    前作ヒロイン……各1

    平均的。テキストも無印から変わっては居ませんね。個性のある掛け合いなんだけれども短い。短い。折角のトモセ絵なんだからもっと長くしてくれ……頼むよ。

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    クッソエロい。むちむち。

    あとエロシーンといえば、個人的に許せない点がひとつ。

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    このCGなんだけどさ、これは製品版のそれなんですけど、これをよーーーーく見た上で下の方を見ていただきたい。

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    何が違うかお分かりだろうか。わからない人は舐めるようにして恋ちゃんの下半身を見て欲しい。

    陰毛が製品版ではなくなってる。なんだこのクソ判断下した奴は……俺がこのサンプルを見てどれだけ心を踊らせたと思ってるんだ……なんで消したんだ、しんで、どうぞ。
    衣笠さんは確か陰毛好きって言ってたからこれを消すなんてことはあり得ないし、マジで誰だよ、恨むぞ。

    感想は以上です。
    マリアや杉村せんせやまどかのエロ無かったりするので是が非でも更なるFDなりなんなり出してくれないと嫌です。まだ買うのかとかその手の罵倒はもうどうでも良い。今回も面白かったからこれからも付いて行く、それだけです。
    ところで由香ちゃんってなんのために出てきたんですかね……?

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