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    乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris- 感想

    作品名乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-
    メーカーNavel発売日2013年7月26日
    原画鈴平ひろ、西又葵、羽純りお(サブ)シナリオ東ノ助
    美郷あき、橋本みゆき、佐咲紗花ムービーyokota
    対応OSWindows XP/Vista/7お気に入り度8/10
    ディスクレス点数81点
    プレイ時間約?時間(計るの忘れました……)



    久々に満足できるエロゲでした。前作の雰囲気は残しつつ更にシナリオのクオリティを上げた良作。

    以下は詳細な感想です。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています。また、画像はあくまでサンプルですので大幅に縮小しています。画像の著作権はNavel様にあるため、無断転載はお止めください)




    さて、前作月に寄りそう乙女の作法は服飾という珍しいテーマを据えつつ、軽妙なキャラのやり取りと適度にポエミーなテキストで魅せる日常描写・シナリオが最大の魅力でしたが、今回はその辺の長所を残しつつ、シリアス方面に舵を大きく切った展開になります。
    というのも今回大量に追加されたサブキャラクターは大蔵家関係者が大半で要はお家事情がメインとなるためです。乙女理論本編へと繋がる前作BADルートやつり乙本編などでは衣遠が遊星やその母に何らかの執着があることは示唆されていましたが、明確に何かが語られる、ということはありませんでしたからね。
    乙女理論とその周辺ではその辺りが大きくクローズアップされ、尚且つ大蔵家の後継者を巡る騒動などで楽しませてくれます。雰囲気で言うと華麗なる一族みたいにどうしようもないくらいに泥沼……というほどでは無いですが、それなりに黒い面を見せつつ家族内での戦いが描写されます。
    前作最大の魅力であった日常描写は今作も健在。むしろライターが東ノ助さん単独になったことでキャラのブレなどもなくなり安定度は増しました……が、やはり桜屋敷組のキャラクターの力というか存在感にはパリ組はかなり劣る、とも思えましたねー。つまらないというわけでは決して無いのですがルナ様筆頭に前作の主力は強すぎました。
    しかし、シナリオ全体を見渡すと乙女理論の出来はは前作を大きく上まったというのは断言できます。この高いクオリティなのですが、ライターが東ノ助さん一人になった、というのもあるのでしょうけどテーマがよりハッキリしているというのが強い要因であると思います。
    特にこの作品の核になっているだろうと私が感じたのは一番上の抜粋セリフの所でも書いた「美しいこの現実の中で笑おう」、コレですね。

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    この言葉は前作含めたシリーズ共通の大きなテーマの一つだと思っているのですが、今作ではより前面に出てきたと感じました。
    今作のシナリオ中では家督争いというある程度のドロドロが避けて通れないものをメインにしたお陰もあり、あらゆる角度から幾度と無く辛く厳しい状況が遊星らを襲ってきます。でも、そんな困難な状況でも彼らは最終的に笑っているんです。現実を照らす陽の光がどす黒い闇に奪われたとしても、彼らは絶対にその光を失わない。自発的に払いのけることもあれば、外的要因によって光が守られることもあります。
    この「笑う」という行為は笑っていれば幸せがやってくる、のような甘い受身の姿勢では決して無く、どのような絶望、悲しみが与えられてもそれと向き合う、受け入れて前に進む決意の姿勢なんです。直面している現実を観て、その世界で笑う。この辺りの描写は萌えゲーとは思えないほどの力強さなので是非にプレイして確かめて欲しいですね。
    また、程よくポエムがかったテキストがコレに良くマッチしてるんですよ。やっぱり言葉は少し臭いくらいのほうが良いですね、いかに熱量を持たせるかが肝要。また、テキストは他のエロゲに比べると地の文が気持ち多目ですがテンポも良く読みやすいです。あとは文学ネタもちょろちょろ出てましたね。
    ああ、後シナリオ面では突っ込みたいことがありましたが、DESIREの素晴らしすぎるオーケストラverと夜桜を引っさげたルナ様登場シーンは震えましたね。あの状況からの文字通り救世主のような降臨の仕方は見事という外ないです。ルナ様信者の私は惚けてましたよ、ええ。全てを持って行かれました。なんでしょうね、昨今のヒロインにはないカリスマがあるんですよ、あの方。やっぱルナ様って最高だわ(信者の意見)

    とまあ、ここまでシナリオについて語ってきましたが、ちょいとネガティブな意見を出さざるを得ないのが、りそな以外のルート。ぶっちゃけメリル・エッテ共にりそなルートの前座みたいな感じではありますが、メリルは個別ルートとして良く完結してると思います。他のエロゲと比べても何の遜色も無いはず。
    ……ただ、ねえ。エッテルートがちょっと……。いや、ルートの出来自体は悪くはないんですが、問題なのはエッテがヒロインとしての役割を果たしていないこと。というか完全に舞台装置としてしか使われていない上に半ば空気化してます。これはエロゲのシナリオとしてはちょっと駄目ですよね、後は指摘する程でもない細かい所を除けば不満点は全くないです。いや、何度でも言いますけど今回はつり乙よりシナリオの質が大分上がってますよ。前作やった方には是非にプレイしていただきたいです。

    シナリオから離れるとBGMは使い回しは多いものの相変わらずのハイクオリティ。システムはテキストの色のせいで若干見辛くなりましたが大図書館に触れて以来、私の中で神機能と名高いサスペンドが追加されたり(しかもアペンド当てるとつり乙にも搭載されます!)と隙はなし。
    CGはアフターの煽りとヒロイン数が減ったことで乙女理論本編中での枚数は減少しましたが、クオリティは相変わらず。特筆したいのは西又さんの絵の進化っぷりですね、特にメリル関連は塗も相まって普通に「ええやん!」と言いたくなりました。特に↓のメリルは天使。(エロシーンの構図が糞なのが改善されていないのは残念でしたが)

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    新規組のキャラクターでは駿我とか華花、ヴァリー、ディートリンデなどお気に入りは多く出来ましたが、個人的に一押しなのはリリアーヌ。勿論本性を出したゲスverの方ね。邪悪なヒロインとしては黒幕なのがバレバレだったり発狂し過ぎで少し物足りないのですが久々のクズキャラに胸が熱くなりました。ルート希望。是非にゲス顔verの方をお願いします!


    感想は以上です。
    いや、最近自分が遊んだエロゲはイマイチなのが多かったのでようやく救われました。とりあえず、前作やって気に入った人は買いましょう!
    このシリーズが気になってる方も体験版でノリが合いそうなら買いましょう(ゴリ押し)

    | エロゲ感想 | 08:04 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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    トラベリング・オーガスト行ってきました

    ※思い出しながら書いてるので実際とは違っている部分がある可能性があります。

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    行ってきましたトラベリング・オーガスト!
    いやあ、自宅の最寄り駅から一つ離れた駅でチケットを忘れたことに気づいた時はどうなることかと思いましたが、なんとかなるものですね。会場入りは開始十五分前くらいとギリギリでしたが……駅→自宅→駅と大して距離無い上にアホみたいな注文にも嫌な顔ひとつせず了承してくれたタクシーの運ちゃんには感謝。貴方が居なければ私は今日、一人暗い部屋で枕を濡らしていたことでしょう。


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    会場に入ると五つの花束が。(写真上で三つしか無いのは単に全部撮るの面倒臭かっただけ)これを見てそういえばオーガストって戯画PBだったなあと思い出す。

    コンサートが開始するとまずはFAのBGM二曲がピアノソロでお出迎え。私はA席の後半でしたけど普通に見やすかったですねー。(ちゃんとしたコンサートホールなんだから当たり前ですが)
    BGMのあとはそのままFAのターンで扉ひらいて、ふたり未来へ→It'my precioud time!→Pure Message→赤い約束→ひとしずく→(ここから大図書館パート)BGM何曲か→Dear Smile→夢飼い日和→明日への栞→(ここからユースティア)BGM六曲のメドレー→Asphodelus→親愛なる世界へ→Tears of Hope→休憩。実質物販タイム。→(瑠璃色パート)BGM→Lapis Lazuli→Marginality→深青Philosophy→(ファンBOXパート? はにはにパート? ぶっちゃけこの辺りはは何処で流れたかの記憶が曖昧です)divergent flow→jewelry days→Eternal Destiny(これは瑠璃色の曲ですけど榊原さんは連続で歌ってたので間違いではないはず)→歴代主題歌メドレー
    と言った順番で流れて行きました。

    BGMでは画面上でCGや背景を流し、ボーカル曲ではOPムービーの映像を編集したモノが流れていました。私はぶっちゃけユースティア以降のゲームしかやってないのでこの演出は新鮮な気持ちで観れましたね。ステージ上のドレスアップしたアーティストのみなさんも非常に綺麗でした。
    ちなみに司会進行は清美ねえ……ゲフンゲフン生天目さん。各作品の紹介や軽い演技も見せてくれて目と耳が幸せでした。しかし、目の前で瞬時に声を切り替える所を目にすると流石がは声優さん! って感じで感動しますねー。

    FAパートの中で一際目を引いた赤い約束は本来のLiaさんではなく(事情のため来れなかったそうです。代わりにビデオメッセージ)ЯIREさんがボーカルを務める特別verでした。個人的にはこっちのほうが好きだったり。
    大図書館パートでは一番好きなBGMだったwhite pop! が流れたことで満足。その後の夢飼い日和は本来のものよりテンポを落としたスローver
    ただ、BGMと言えばやっぱりユースティアが一番オーケストラにマッチしてた気がしますね。ヴァイオリンやチェロの弦楽器隊が活き活きとしていた感じがします。そして、そのBGMに聴き入っている時に間髪をいれずに入るAsphodelusは圧巻。声量凄くて腹の底にまで響いている感じでした。ただ、若干気合い入りすぎて音外してる気もしましたがそこはご愛嬌。
    でも、Propy laiaとClose My Eyesがなかったことが不満。折角CeuiさんとЯIREさん居るのに……

    休憩もとい物販タイムでは休憩ですと言われた瞬間に忍者みたいな姿勢で走って行く一部の方たちが残念でしたね。まあ、実際ピアノアルバム売り切れてたし焦る気持ちは分からんでもないけど、通販あるんだから走ることはないでしょ……あ、私ですか? 勿論ピアノアルバムは買えませんでしたよ(死)まあ、目当てのレコーディングアルバム、パンフ、袋は無事入手できたのでよかったですが。あと、物販の茶髪ショートのレイヤーさんが可愛い上に笑顔が素敵だった(小並感)
    後半戦は大好きなLapis Lazuliで胸を熱くしつつ、ラストの歌姫の皆さんがステージに総結集しての歴代主題歌メドレーで死にました。大図書館パートでストレイトシープ流れなくて残念に思ってた所でアノ全員で歌う豪華verが出てきましたからね。そりゃ死ぬわ。
    ついでにその後のceuiさんの自己紹介で萌やされるのも駄目押し。あの歌声からはクール系のイメージしかなかったから本当に意外でしたね。

    とまあ、グダグダに纏めましたが、全体のクオリティは非常に高くて充実した時間を過ごすことが出来ました。ライブみたいに騒がなくてもまったり聴き入ることが出来るのもGOOD。99.9% Blueは流して欲しかったけど。


    ただ、ねぇ? 最後の出演者の方の自己紹介が終わって退場してる時に多分物販目当てだったのかな? 急いでホール出て行く人が居たのは残念。強制ではないから仕方ないけどさ……でもスタッフロールがすぐに流れ始めた時に何人か慌てて戻ってきた時はクソ笑った。会場も笑ってたわ。
    それに閉幕後に何処かのガキが気弱そうなおじさんに向かって「どけよおっさん」とか罵声飛ばしてたりしてるの見て悲しくなった。なんでああいうこと言うのかなあ……

    思わず、愚痴ってしまいましたが、やっぱりコンサート自体は凄く良かったと思います。
    これで五千円なら安い安い。大阪で参加する方は是非楽しみにその時を待っていて下さい。後悔する、なんてことは万に一つもないはず。



    おまけ
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    大大吉やったぜ! 並べ方が汚いのは眠気のせい。

    全く関係ないけどレミニセンスの色紙当たった。やったぜ。
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    | エロゲイベントレポ | 23:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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    見直し

    唐突かつ割とどうでもいいことですが、エロゲ感想にお気に入り度を導入することにしました。
    理由としてはなるべく客観的に点数付けると良いながら「なるべく」の範囲を超えて個人の好みを反映させてしまった点があったためです。(主にレミニセンス)
    また、見直しがてらに80点の条件を少し厳しくすることにもしました。感想一覧ページにも書いてますがここでの80点の基準は良作、つまりは他人にも自信を持って薦められることが前提なので、感想が増えてきた今、そこら辺をもう一度引き締めようよ思った次第です。自己満でやっているものとはいえ、オープンな場で掲載している以上見られることも前提にしてますからね。
    そんな訳でこれら二つの理由により一部の作品の点数を変動させました。基本的にレミニセンスなどの主観が多分に入ったものが対象です。
    今後はそう言った主観的な評価はお気に入り度の方に反映させるつもりなので、点数の方はより客観的に付けて行きたいです。(希望的観測)
    でも、シナリオにしろ絵にしろやはり個人の好みで評価が決まる面も大きいので難しいですね……システムとかなら大体の方が同意見になるのですが。まあ、今回の引き締めは自分の好きな作品に対して他の作品より甘めの評価をする、というのは止めようというのが主です。今みてみると結構露骨なのもありましたからねえ……反省。

    あ、あと最近ブログも二年目に突入&三万hitも達成したのでテンプレートをガラッと変えてみました。これからもちょくちょく弄ると思いますが、何か見難い場所などあったらお知らせください。

    そして、こんな辺境に訪問、コメント、拍手をして頂きありがとうございます。励みになりました。

    | 雑記 | 15:31 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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    ギャングスタ・リパブリカ 感想

    作品名ギャングスタ・リパブリカ
    メーカーWHITESOFT発売日2013年7月26日
    原画ミヤスリサシナリオ元長柾木
    柚子乃、大島はるな、shizuku、美空なつひムービーyokota
    対応OSWindows XP/Vista/7お気に入り度6/10
    ディスクレス点数67点
    プレイ時間約22時間(管理人基準)

    正直、一部終了後は地雷を踏んでしまったか……と半ば終戦ムードでしたが、後半ではそれなりに。
    ただ、話の性質と自分の期待値が高すぎたせいでイマイチ乗りきれずに終わってしまったかな、という印象。
    自分にとっては初の噂に名高い元長さんの単独作品だったのでそこら辺を膨らませすぎたという気もします。

    以下は詳細な感想です。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています。また、画像はあくまでサンプルですので大幅に縮小しています。画像の著作権はWHITESOFT様にあるため、無断転載はお止めください)




    ◆攻略ヒロイン&ルート構成

    攻略出来るヒロインは禊、こおり、ゆとり、希のメイン四名。

    ルート構成ですが結構特殊な作りになっています。第一部と第二部の二部構成で第一部、第二部共に四人のヒロイン固有ルート有り。大図書館の羊飼いとかなり似てます。
    選択肢はやたら多いですが、基本的には狙っているヒロイン寄りの選択肢を選べばOKです。一つ注意点としては全ヒロインのフラグを折ることで入れるBADルートがあることですね。内容的には見なくても良い代物ですが、第一部のBADには専用CGが用意されてるので要回収。
    また、第二部はED自体は四人のヒロインにそれぞれ一つですが、選択肢で過程に大きな変化が起こります。

    推奨攻略順は特に無し……ですが第二部のこおり、禊ルートのみ特定の経過を経ると後日談、Genesisルートが開放されます。これがかなり重要度が高い内容……というよりギャングスタの核心部分であるため、これらは後回しにすることをオススメします。個人的には禊よりもこおりラストを推奨。
    Genesisの入り方は……(微妙にネタバレかもしれないので伏字にします。二部で何らかのEDにたどり着いた人は見ても大丈夫です)こおりの場合は調整などは必要なく、こおり一筋を貫けば入れます。禊の場合はこおりと対立するように調整しないと行けないので、基本的には禊に肩入れしつつ、それ以外ではこおり寄りの選択肢を選べば入れます。
    ちなみに同様の方法でルート内での対立相手を操作することが出来るのでCGが埋まらなかったりする場合は試してみてください。



    ◆システム周り

    スキップ、バックログ、オートモード、個別のボイスオンオフ設定、右クリックでのウインドウ消去などに加え、解像度変更、ムービーの音量設定、セーブデータ削除・移動・コピー、前の選択肢に戻るetc……が備わった高水準なシステム。基本的に猫撫の時と変わりはありません。
    ただ、唯一の不満はムービーの音量設定がOPにしか対応しておらず、EDはBGM音量のほうが適用されるのが残念でした。


    ◆CG

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    赤眼鏡! 赤眼鏡!
    全体的に柔らかく丸っこい感じですが、ハイライトの入れ方とやや大きめな瞳の描き方が特徴的。大きさは兎も角、妙に眼力があります。右上のこおりみたいに心ここにあらずな状態やキャラが真面目な表情してる時は特に惹き付けられましたね。
    また、この方が描く巨乳キャラの(言い方が悪いですが)だらしない身体つきが非常にエロいです。
    ただ、今回も猫撫に引き続きCG枚数は80ちょっとと少なめなのが残念。差分も抑え目。


    ◆キャラクター&ボイス

    キャラクターの個性は十分に出ています。ただ、狙ってのことなんでしょうけどキャラ付けが直球というか、朝迎えに来る幼馴染とかこの手の媒体に触れたことがある人ならそれなりの回数で遭遇したことがあるであろうキャラクター像が多目になってます。(例外も居ますが)
    ただ、その直球だけでは終わらないとだけ。

    主人公の叶は……一見すると確固たる「悪」の価値観を持っていて能動的な感じがしますが、割りと奥手。基本的に馬鹿になるのは悪に関することだけなので通常時は常識人。特に不快になるとかはないですが、ヒロインに喰われ気味でしたね。ざっくり言うと地味。


    以下は男女別お気に入りキャラ。

    男……なし。
    女……こおり、希、叶のお母さん。

    シナリオの方でも書きますが、今作の最大の特徴の一つといっても言いのがキャラクター。
    何が特徴的かというと個々人の主張が一貫してブレないこと。これがキャラとシナリオを支える上での強力な土台になっています。

    各キャラのCVは概ね合っていたと思います。ただ、禊はキャラ設定だけ見てた頃はもっと意志の強さを感じさせるしっかりした声じゃないと合わないだろと思っていたのですが、いざやってみるとこれはこれでと思えましたねー。
    でも、シリアスな場面ではちょっと声が弱すぎて声優さんがキャラに喰われてる感がありました。残念。


    ◆テキスト&シナリオ

    テキスト自体はそこまで特徴はないですね。地の文少なめのエロゲテキスト。


    そしてシナリオ。第一部はコミュニティの形成と成熟過程を見せるのが目的なのでひたすらにギャング部の何気ない日常描写の連続。この過程が第二部に大きく掛かって来るので必要な描写であることは重々承知なのですが……

    ぶっちゃけ退屈

    いや、日常シーンの質自体はそこまで悪くはないですし、上で言ったとおり、それ自体も意味を持っていて、第二部でメインとなる展開への種もさり気なく蒔かれているのですが、それを踏まえた上で長い! 冗長と言ってもいいレベル。
    この長さなのですが、単純にそれに割かれる尺が長いのもありますが、第一部時点ではこの描写の意図や主人公たちの目的が曖昧なため、かなり苦痛に感じます。いや、ホントに悪い意味で着地点が見えない中での延々と続く日常はきついですよ。また、ギャングスタに関しては普通の萌えゲーと違って明らかにこの先に何かがある、という前提があるためそれを延々とお預けにされるのも辛い。
    やるならやるでもっとコンパクトに纏めるかもうちょっとこう刺激が欲しかったですね。正直、第一部の全ルートを終わらせる頃にはクソという言葉を連呼したくなりました。ここが個人的にギャングスタ最大のマイナスポイント。

    で、話は変わり第二部について。
    第一部で見せたコミュニティの形成と成熟の過程の先……本作の見どころであるコミュニティ内での思想対立が扱われます。第一部部分でもそれとなく書かれていましたが、第二部ではそれがついに表面化。ガチの舌戦が展開されます。
    ただ、対立
    するとは言っても相手を完膚なきまでに論破する喧嘩ではなく、あくまでディベートや論戦と言ったところ。
    論破ではなく意見をぶつかり合わせてより良い意見を導き出すのが目的のように思えました。これは第一部でキャラ同士が日常によって触れ合い、繋がり、理解を深めているからこそ出来る描写でしたね。それだけにお互い一歩も引かないその様は壮絶でした。
    殺し合いとか恋愛関係がこんがらがってのいざこざじゃなくて、譲れない考え方による対立はエロゲでは凄く新鮮だったこともあり、かなり楽しめましたねー。個人的には禊対ゆとりの上に立つ者としての在り様の対比が特に良かったです。


    そしてその先にあるGenesis。これは禊とこおりルートの二種類のそれがありますが、対になっている気がします。最終的にループを捨てて子供から大人になる禊ルートに対してこおりルートは……うーん、なんと言ったらいいんだろう。ループは捨てるけど捨てない選択と言うか敢えて子供のままで溺れる衆生も溺れていない衆生も救うというか……自分が何言ってるのか分からなくなってきました。
    ただ、ここで出てきた子供の王国、というのがこの作品を体現していると思います。ループや心に抱えたガラクタが象徴するように大人になることが出来ない子供たちの物語。


    あ、コスいですけど予防線でも。自分、馬鹿なのでここで書いてることは的外れの可能性が大です。あくまで自分が感じたことなので話半分に。というより誰か親切な方、ギャングスタの解説をおねがry


    ◆BGM&ボーカル曲

    BGMは曲数は31と多目。相変わらずストリングスを押し出したクラシックなモノが多く。クオリティも高水準。

    ボーカル曲は以下の通り。

    OP……モラトリアム・クラスタ
    第一部ED……Zillion Zest
    第二部ED……I Miss You
    GenesisED……Orchestral Score

    の全四曲。それぞれいい曲ですけどモラトリアム・クラスタがあまりにも圧倒的だったかなという印象。色んな意味で本作の主題歌。
    Orchestral ScoreはボーカルよりもBGMとして使われている方が印象に残りましたねー。


    ◆エロシーン

    シーン数は以下の通り。
    禊……4
    こおり……4(本番3)
    ゆとり……4(本番3)
    希……3

    シーン数は平均的……なのですが、同一シーンの分割で水増しされていたりするのとなにより酷いのが希。本来回想枠に4枠登録されているのですが、そのうちの一つがピロートークだけどいう謎の水増し。
    公式サイトの改ざんもそうですけどこれはちょっと擁護出来ないかな、と言わざるを得ません。シーン自体はやや短めながらも普通の和姦。絵がエロいので実用的……か?

    あ、でもこおりのパイズリフェラは流石に夏野さんだけあって異常なエロさでした。久々にじっくり聴きましたけどなんだあの音。反則過ぎる。

    感想は以上です。

    面白くはありましたけど、マイナス要素が個人的に大きかったのが痛かったですね。やはり、序盤で何かしら魅せてくれないと辛くてしょうがなかったです。

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