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    猫撫ディストーションExodus 感想

    作品名猫撫ディストーションExodus
    メーカーWHITESOFT発売日2012年2月24日
    原画ミヤスリサ、月音、みやま零お気に入り度7/10
    シナリオ藤木隻、元長柾木点数71










    さあ、去年発売された無印は、同じ日に発売されたグリザイアと2月のシナリオゲーの双璧を成していたと言っても過言ではない、猫撫ディストーションのFDです。
    アホみたいに難解な内容、無駄に多い雑学、某掲示板のベストエロゲソングランキング一位を飾った素晴らしい主題歌、秀逸な出来のOPムービー。そして、藤木・元長の二大ライターによる作品ということで話題になっていましたね。

    それでは、感想に行きたいと思います。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています)




    本作はディスクレスでプレイ可能です。また、ワイド画面にも対応。

    プレイ時間は見せ場的な場面、個人的に気に入ってる箇所はボイスを全て聴き、それ以外はテキストを読んだら飛ばす。というプレイスタイルでExodusシナリオが約10時間。各オムニバスシナリオが2時間前後。ただ、式子シナリオが無印に続いてやたら長いです。

    攻略は簡単。というのも構成的にほぼ一本道のためです。但し、Exodusシナリオは序盤の選択肢でその後のエピソードが微妙に変わります。ここでしか見れないCGもあるのでお忘れなく。
    また、オムニバスシナリオではギズモシナリオが最後の選択肢によって二つのEDへ分岐します。どちらかが真ルート、というわけではないのでお好きな方からどうぞ。どういうEDかは選択肢の内容で大体掴めると思いますよ。特に一番下の選択肢の方は。

    推奨攻略順は……一本道なので特にないですね。ただ、オムニバスシナリオの一つ琴子色は琴子が好きな方は最後に回した方が良いかも知れません。深い意味はないですよ?

    システムについて。スキップ、バックログ、ホイールでの文章送り、個別のボイス設定など、基本的な項目に加え、マウスボタンの割り当て設定、テキスト履歴保存数の変更、ムービーの音量設定などがあります。
    欲しいものは全て揃っていてそれなりに細かい点も弄れるので、何の不満もないですね。ここは無印から安定している良い点です。

    次に原画。絵に関してです。背景は並みのエロゲぐらい。特に不満は感じないでしょう。またイベントCGは基本的に綺麗です……が微妙に崩れているCGがあったり、また複数原画故か絵師の方によって結構違いが見られます。まあ、複数のヒロインが一枚のCGに映るということはほぼないので問題はないと思いますが、人によっては気になるかもしれません。
    それに前作からの使いまわしのCGがあるのは意見が割れそうですが、個人的には特に問題には思いませんでした。ただ、やはりCGの枚数が少ないですね。これは無印にも言えることですけど。
    正直に言うとフルプライスなんだから、もう少し頑張って欲しかったかなあ、といった所。後、主人公がHシーン以外でも目無しって言うのはどうにかならなかったのだろうか。違和感が凄いです。
    そして、特筆することにADVパートにおける立ち絵の演出がかなり凝ってます。主人公との距離によってキャラの立ち位置が変わったり、喋っている最中に頷くような仕草や微妙に動いたりと見てて飽きませんね。

    次にメインのシナリオ&キャラクターについて。
    世界観はまあ、普通の現代が舞台……なんですけど、そのバックグラウンドには特殊な設定が渦巻いております。それが何なのかは普通にネタバレなので言えませんが。
    キャラクターはどれも濃い味付け。また、各キャラクターが持っている役割とテーマがかなり明確なのも特徴ですね。それはもう清々しいほどに。
    キャラの個性が強く感じるのはそこら辺がはっきりとしているからかも知れません。
    そんな中で少しばかりイレギュラーなのが主人公である樹。彼も役割自体は明確ですけど、そのキャラクター性は一際異彩を放っています。
    彼は不登校なのですが、某カオヘの主人公のように引き篭もりやコミュ障という訳ではなく、なんというか、世の中に倦んでいる様子です。それに伴い思考も微妙に可笑しかったりするのでそこは好みが分かれる所。
    これは私にしては珍しい意見なのですが、彼はボイスなしで良かったと思います。樹が嫌いという訳ではなく、その方が妙にしっくりと来るんですよね。
    しかし、結衣姉さんのブレなささは最早、美術品レベル。こんなにイケメンで美人なお姉さんが居たら一生養ってあげてもいいよ……そして、キスシーンの結衣姉さんのCG美しすぎ。
    後は柚が今回可愛かったですね。まあ、前回も可愛かったんですけど。
    猫撫では人呼んで現実からの刺客、といっても良かった彼女ですが、本作の体操着で鉄棒してるCGや柚シナリオラストの窓開けてるCGとかはもうどこの天使かと。こんなに可愛い天使になら一晩中、「フンッ!」されても良いよ。むしろ、してください。

    キャラクターのCVはどれも良かったと思います……が。電卓はちょっとなあ、と言わざるを得ないです。おちゃらけてる時は良いのですが、シリアスモードに入った時のコレジャナイ感は異常。そこが唯一残念でした。
    あと、どうでも良いですけど、安玖深……げふんげふん。白波さんは結衣姉さんみたいなちょっと低めの声が似合ってるなあと思ったり。そして、相変わらず式子役の涼森さんの声の使い分けにはびびりますね。さすが、声優って感じです。

    以下は男女別個人的一押しキャラ。

    男……樹(全ての)
    女……結衣、柚、蜜柑。

    テキストは読みやすいです。ええ、「読み」やすいんですよ。ただ、その内容はどうかというと難解としか言えないです(笑) 猫撫をプレイすると他のゲームの倍以上は考え込んでいるので妙に疲れるんですよねえ。
    後、特筆することに藤木さんと元長さん両者ともにかなり使う言葉には気を遣っている印象を受けました。実際、使っているのでしょうけど。こと、猫撫に関しては言葉というものが非常に重要な位置に来ている作品なので、これ以上ないぐらいにぴたりと当てはまったテキストでした。
    まあ、どちらがどのシナリオを担当したか、なんてことはさっぱりでしたが(苦笑)
    後、猫撫はテキストウインドウがやや特殊なのも特徴ですね。漫画のフキダシのように喋っているキャラの傍に小さいウインドウが表示されます。

    余談ですけど、この感想の一番上に載せたセリフは超お気に入りだったりします。猫撫は無印もExodusも印象に残る言葉が多いのですが、その中でもダントツでした。このセリフだけでご飯三杯はいけますよ(真顔)

    さあ、シナリオについてですが。本作は無印からの続きなので大本の話はそちらで(笑) でも、それだけだとさすがにあれなので、形の上だけでの概要を言うと、突然、異世界のようなものに閉じ込められてしまった主人公たちが何とかしてそこから脱出しようと足掻く、という展開(超適当)

    さてさて、上のほうで本作は無印の続きと書きましたが、実を言うとそれは少し違いますね。本作のメインExodusシナリオは無印で起きた話の舞台裏、といっても過言ではないですから。言ってしまうならば、もうひとつの猫撫ディストーション。
    無印をやった方は是非、プレイして頂きたいです。
    オムニバスシナリオは普通のFDらしいお話ですけどね。各ヒロインが好きな方は普通に満足できるかと。
    そんで、お話の内容はというと相変わらず、哲学やら思考実験やらが渦巻いてます。ついでにメタ的な要素も無印と同じく豊富。こういう単語を聞くと、最近のエロゲでは「素晴らしき日々」が浮かんできますけど、あれとはまったく違うベクトルです。
    すば日々は結構、エンタメとしての要素も強かったのですが、こちらはエンタメ? なにそれ美味しいの? と言わんばかりの暴走っぷり。言ってしまうならば、非常にエキサイティングかつアクロバティックなオナニー。すば日々みたいなエロゲを求めている方は安易に手を出さないほうが良いです。
    ただ、今回は前回と違って、お話の向かう先がはっきりしている分、分かりやすくはあります。まあ、あくまで相対的に見て、ですが。

    どうでも良いですけど私は無印より断然、Exodusが好きです。
    OPが流れる直前のやりとりとその後の展開がもう、俺得の塊。Exodusシナリオはその辺りからずっとニヤニヤしっぱなしでしたね。これが猫撫の本気……!!

    そして、オムニバスシナリオはギズモシナリオが印象に残りましたね。(ネタバレのため以下反転)
    樹がギズモと一緒に猫になるEDが特に。ああ、樹はそれを選んじゃったのか、という寂しさのような良く分からない感情に包まれました。

    音楽について。BGMはクオリティが非常に高く、かつ生音を使っているのですが……大半は前作の使いまわしというね。いくらFDでもフルプライスなんだからもうちょい頑張れと言いたい。でも新規BGM二曲はそれぞれ非常に素晴らしく、尚且つ、熱い曲です。ノベルゲーというよりはRPGとかで流れそうな感じでしたけど。
    ボーカル曲はOPのIN MY WORLD、EDのリピカの計二曲。
    オススメはIN MY WORLD。前作の主題歌に比べると若干見劣りしますが、非常にロックな感じで良いです。歌詞も前同様、猫撫にぴったりで良い感じ。

    最後にエロについて。シーン数は以下の通り。
    ギズモ……4回。
    琴子……2回。
    結衣……3回。
    式子……3回。
    柚……4回。

    はいはい、エロ薄エロう……あれ? 普通に回数がある……? しかも尺も短いわけではない……? おかしい、猫撫と言えばエロ薄だったのにこれは一体?
    いやまあ、非常に喜ばしい事なんですけど、無印からの変わりっぷりに困惑せざるを得ないですね。猫撫が普通にエロゲしてるんですもの(失礼) 但し、琴子はフェラのみが1つあるので実質1.5シーンでしょうか。でも婦警さんコスでの本番があって俺得なので1.5でも全然良いや。

    ちなみに式子におしっこが1シーンありますよ。

    感想は以上です。
    面白かった。胸を張ってそう言えます。正直、前作はイマイチ乗り切れなかったのですが、今作は本当に良かった。
    Exodusは是非、前作をやった人にプレイして欲しいですね。無印やったのにこれをやらないっていうのは正直、かなり勿体無いと思うので是非に。

    | エロゲ感想 | 17:25 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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    ピアノの森の満開の下 感想

    作品名ピアノの森の満開の下
    メーカーぱじゃまソフト発売日2007年8月24日
    原画とろろお気に入り度4/10
    シナリオ若瀬 諒点数58点


    さて、結構古い作品ですが、感想を書きたいと思います。
    舞台が大正時代、背景の綺麗さ、余命一週間の妹、などなど。個人的に惹かれる要素があったので手を出してみたわけですが……。
    なんだろう。勿体無いんですよねえ。素材は中々良いのに、イマイチ調理の仕方が物足りないというか。もうちょっと良く出来たんじゃないか、というところがちらほら。坂口安吾が泣いているぞ。

    ともかく、感想に行きましょう。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています)




    本作はディスクレスでプレイ可能です。あと、一つ言っておくとミドルプライスの作品です。

    プレイ時間は見せ場的な場面、個人的に気に入ってる箇所はボイスを全て聴き、それ以外はテキストを読んだら飛ばす。というプレイスタイルで約5時間。なんという短さ……早い人なら、もう少し短くなりそうです。
    攻略はとても簡単。というのも一週目は櫻乃ノーマルルートで固定。選択肢は出てきますが、何を選んでも変わりません。ちなみにノーマルEDを見ると、タイトル画面には戻らず、そのまま二週目が始まります。
    そして、その二週目から木花ルート、櫻乃真ルートが解放されます。
    基本的にそのヒロイン寄りのの選択肢を選んでいけばルートに入るので特には迷わないでしょう。

    システムについて。スキップ、バックログ、ホイールでの文章送り、右クリックでのウィンドウ消去などがあります。
    ただ、一々メニュー画面を開かないとセーブやロードが出来ないのは面倒でしたね。それ以外は特に不満はないです。

    次に原画。絵に関してです。背景はとても綺麗です。まるで水彩画のような色使いがつぼに入りました。特に夜桜の背景が素晴らしい。実を言うとこのゲームの購入理由の4割は背景です。
    イベントCGですが、結構独特の絵柄ですね。柔らかくロリロリな感じ。好みが分かれそう……ぶっちゃけ私には合いませんでした。あとどうも、Hシーンになると劣化するというか、塗りが変になっているように見受けられました。
    後は少数ですが、カットイン形式のCGも出てきます。

    そしてメインのシナリオ&キャラクターについて。
    世界観は大正時代が舞台……なのですが、基本的に療養所にひきこもっているのでそこら辺の雰囲気があまり感じられなかったのが残念。
    キャラクターは四人のみ。主人公一人にサブキャラ一人、ヒロインが二人です。ミドルプライス故に少ないですねえ。
    主人公の柳太郎は優しい、鈍感、シスコンと典型的な萌えゲーの主人公といった所。

    さて、CVなのですが、ヒロインの櫻乃、木花、両者ともに榊原ゆいさんが担当。演じ分けはあまり出来ていない様に思えたけど(若干のネタバレのため以下反転)
    設定的に演じ分ける必要がないのでこれで良いかなと。多分、榊原さんもそこを理解していたからこんな感じになったのでしょう。

    テキストは特に読みづらい箇所もなく、平均的なエロゲの文章という感じ。可もなく不可もなく。
    基本的に一人称で進行します。また、視点変更時にはテキストウィンドウの色が変わります。
    ついでに言うと、一日目、二日目……という風に進行していくので区切りを付けやすいのは良いですね。


    そして、シナリオなのですが、内容は以下のような感じ。

    ある日、妹の櫻乃の余命は一週間と医師に診断される。残り少ない命を病院のベッドで過ごすのはあまりに忍びない、それならばと主人公・柳太郎は櫻乃と旅に出ることを決意する。
    その手には古本屋とも骨董品屋とも言える不思議なお店で手に入れた、あるはずのない上野十三番線へと訪れるSLのチケット。そこに行けば、櫻乃の運命を変えることが出来るかもしれない、そう胡散臭い店主に言われたのだ。今はそんな怪しい手のひらに乗せられた希望でもあることがありがたかった。
    辿り着いた先は木花と名乗る女性と一匹の猫が住む療養所。
    残された時間は一週間。果たして、櫻乃の運命を変えることが出来るのだろうか。

    とまあ、こんな感じなのですが……結局奇跡が起きて病気が治るよというのはご都合主義すぎ。
    そういうものを否定するわけではないけど、正直、この手の設定とお話でこれをやられちゃうと……ねえ? まあ、ノーマルEDはそういうのはなかったのでそこは良かった……かな。
    ただ、扱っているテーマの重さの割には描写が薄いので、どうにも上滑りというか軽いというか、もうちょっと頑張って欲しかったなと。厳しいことを言ってしまうと「死」というものの重さがまるで感じられなかったです。
    後は早い段階で木花の正体が分かってしまったのもマイナス。
    物語の核心に位置する設定などは結構好みだったので、それ故に描写の物足りなさが目に付いてしまいましたね。

    音楽について。BGMは11曲と少ないですが、話の長さ、ミドルプライスという点を考慮すれば……まあなんとか。全体的に落ち着いた曲が多いですね。
    ボーカル曲はOPの此の花咲ク頃、EDのちる はな さくらの計二曲。ちなみにボーカルは全て榊原ゆいさん。キャストに加え、歌も榊原さんオンリーです。なんという榊原ゆいゲー。
    OP・ED共に中々の良曲です。ちなみにEDの作詞は本作ライター若瀬 諒さんが担当。劇中でもある役割を担っているので印象に残りましたね。
    オススメは此の花咲ク頃。榊原さんはこういう情緒溢れる曲を歌わせると上手いなあと改めて思いました。

    最後にエロについて。シーン数は以下の通り。
    櫻乃……5回。
    木花……3回。
    櫻乃&木花のレズ(妄想)が1回。

    まあ、普通ですかね。但し、櫻乃の1シーンはおしっこのみなので実質4.5回でしょうか。
    尺は割りと短めです。

    感想は以上です。
    やはりミドルプライス、というのを考慮しても物足りないですね、色々。設定的には好みのものが幾つかあったので残念。上手くやれば、良作になる可能性もあったと思うのですけどね。
    正直、オススメする程の出来ではないのですが、榊原ゆいさんが好きな方は買っても良いのではないでしょうか。何せ、全方位榊原さんで埋め尽くされたゲームですからね。ファンの方にはたまらないのではないかと。

    | エロゲ感想 | 02:41 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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    WHITE ALBUM2 感想

    作品名WHITE ALBUM2
    メーカーLeaf発売日2011年12月22日
    原画なかむらたけし、桂憲一郎、柳沢まさひでお気に入り度8/10
    シナリオ丸戸史明with企画屋点数85点








    2011年で最も話題になったであろう人気作、WHITE ALBUM2です。ちなみにICとCCあわせての感想になります。
    さてさて、ICは発売日前に終わらせていて、尚且つCCは発売日に買ったのにクリアするのが大分、遅くなってしまいました。まあ、そのお陰(?)でこうして感想を書くことが出来るのですが。

    それはともかく、丸戸さんの作品は(ついでにLeafの作品も)これしかやったことがないのですが、ファンの方が多いのも頷ける出来でした。

    正直、純粋に恋愛一本でここまで書けるのはエロゲ業界の中では中々居ないんじゃないでしょうか。ただただ、圧倒されました。
    分割であったり、ICの絵が酷いってレベルじゃなかったり、後編が出る時期遅すぎ、そもそも分割する程でもないなど色々と逆風もありましたが、CCではそれらのマイナス面全てを捻じ伏せかねないクオリティでした。間違いなく良作、と呼べるでしょう。

    それと一応、タイトルに「2」というナンバリングがありますが、前作はやってなくても何の問題もありません。まあ、殆どの方が知っていることでしょうが、念のため。

    それでは感想に行きましょう。(一部ネタバレ部分は反転で読めるようにしています)



    ディスク認証は初回起動時のみ。それ以降はディスクレスでプレイ可能です。また、ワイド画面にも対応。ただ、ICはしばらくしたらディスク認証を求められます。(ICはもう売ってしまったのでうろ覚えですが)

    プレイ時間は見せ場的な場面、個人的に気に入ってる箇所はボイスを全て聴き、それ以外はテキストを読んだら飛ばす。というプレイスタイルでICが約8時間。CCが約31時間。合計39時間です。長い……
    攻略はICは単純な一本道なので迷いようがないです。但し、二週目にイベントが追加されるので忘れずに。更に言うならば、二週目の前に特典小説、「雪が解け、そして雪が降るまで」を読んでおいたほうがより、物語を楽しめます。少しですが、挿絵もありますよ!

    んで、CCなのですが、結構面倒な作りになっています。演出のため、絶対に選べないダミーの選択肢があったり、「行けない」、「行かない」など微妙にニュアンスが違うものがあったりします……が基本的にはそのヒロイン寄りの選択肢を選んでいけばルートに入れます。
    ただ、後半になればなるほど、選択肢が分かりづらい気がしたので、迷うようなら攻略サイトに頼ることをオススメします。周回前提だったりと本当に面倒なので。

    オススメ攻略順は特にはないですね。自分の欲望のままに進むのがベストだと思います。ただ、千晶ルートをクリアするとICにまたしてもイベントが追加されるので、それはお忘れなく。しかし、面倒ですね。

    そして、更に言うならばCCの特典小説、「歌を忘れた偶像」はCC開始前か雪菜ルート前に読むと良いと思います。ちなみに私は雪菜ルートを攻略する前に読みました。ついでに言うとこちらは挿絵なし。

    システムについて。スキップ、バックログ、ホイールでの文章送り、個別のボイス設定、右クリックでのウィンドウ消去など、基本的な項目に加えHシーンでの主人公ボイスオフなどがあります。
    基本的なものは揃ってるので特に不満でないと思います……が、上記のものはCCとセット版でのコンフィグでIC単体ではHシーンでの主人公ボイスオフがなかったりします。(まあ、個別のボイスは切れるのでそちらからオフにはできますが)その他にも色々と欠けていたものがあった気がします。
    唯一の不満はHシーンでのバックグラウンドボイスを消せないこと。これが少し、残念でした。

    次に原画。絵に関してです。背景は並みのエロゲぐらい。特に不満は感じないでしょう。イベントCGですが、ICはなんかもう壊滅的……というのが相応しかったですね。
    今ではパッチでその辺りが多少はマシになっていますすが、やはり酷い。セット版ではパッチを当てた状態がデフォルトなのでご安心を。

    ただ、IC単体でしかお目にかかれない、数々の奇形絵や春希が走るアニメーションなどネタになるものがあるので、そちらが気になる方はICを買ってみるのも良いかも知れません。
    あ、それによる苦情は受け付けていませんのであしからず。

    そしてCCなのですが、相変わらず立ち絵は「ん?」となるのがちらほら。それらはあくまで少数ですのでそこまで気にすることではないのですが、一応。イベントCGは綺麗です。桂憲一郎さん、柳沢まさひでさん、両名共にとても綺麗なCGを書かれています。
    かずさ、雪菜を担当している、なかむらたけしさんもICとは別人なんじゃないか、という進化を遂げているのですが、やはり何枚か「おや?」となる絵が幾つか。ですが、基本的には綺麗です。
    ついでに言うならば、どのキャラも等身は結構リアル寄り。この作品にはぴったりだと思います。

    次にメインのシナリオ&キャラクターについて。
    世界観は現代を舞台にした恋愛物。説明は不要ですね。ちなみにICでは高校、CCではそれ以降と微妙に舞台が変わります。
    キャラクターはなんというか、これはシナリオにも言えることですが、リアルの人物をエロゲ仕様にカスタマイズした感じです。
    基本的にどのキャラも独自の思想を持っており、メインもサブも濃いです。とにかく。それ故にキャラの好き嫌いははっきりと分かれそうですね。春希、かずさ、雪菜、千晶あたりは特に。
    主人公の春希はフルボイスです。Hシーンではオフに出来る親切設計。
    ただ、彼はなんというか基本的には真面目で有能な好青年なのですが、こと恋愛に関してはどうしようもないクズにに変貌しますので、そこらへんが駄目な人は多いかもしれません。

    キャラクターのボイスはどれも良かったと思います。というより文句がないです。
    以下は男女別個人的一押しキャラ。

    男……武也、孝宏、浜田。
    女……かずさ、雪菜、小春、麻理、朋、曜子。


    テキストは読みやすく、丁寧です。言い回し一つ取って見ても、良く考えてるんだなあ、ということが感じられました。ただ、お話の性質上仕方ないんですけど、くどいです。全体的に。
    そして、「最低」、「コールバック」の二つの単語はあまりの出現率の高さに、ゲシュタルト崩壊を起こしそうになりました。コールバックなんて単語、小説でもあまり見ないよ!
    あとは同じ表現を繰り返し使ったり、同じように見えて、微妙に表現を変えたりするのも特徴でしょうか。丸戸さんはそういう小技が巧いなあ、と思いました。
    あと、バックでラジオが流れているシーンが多々あるのですが、それに伏線が仕込まれていることに驚きました。正にADVという媒体を最大限に生かした技。正直、やられましたね。

    そしてシナリオですが、まず、言わせてください。

    面倒臭いんだよ、お前ら!!

    ああ、すっきりした(笑)。
    簡単に説明するなら、どうしようもなく真面目でクズの青年と、どうしようもなく弱い女の子と、どうしようもなく強かな女の子と周りのお節介たちと思わぬ伏兵が織り成す、面倒臭い恋愛物。日本語がおかしいところがありますけど、こんな感じです。ついでに殆どのキャラが面倒臭い属性持ちというオマケ付き。

    基本的に三角関係を軸にして進んでいくのですが、その描写とストーリー展開が凄い。面倒でイライラする場面もあるのですが、面白い。
    そして、かなり丁寧に物語を紡いでいるのが良く分かります。よくもまあ、ここまで上手く纏めたなと。
    中身は恋愛だけでなく、時には微笑ましい、青春を。時には男同士の友情を。時には女同士の友情を。時には胸に響く家族愛を。その他諸々。濃密です。とにかく。
    エロゲというよりは一昔前のドラマをエロゲ風にした感じ、と言ったほうが良いかも知れません。
    生々しいです、本当に。人によっては胃が痛くなるような場面も多いです。
    最近の恋愛ドラマや萌えゲーつまんねって人はプレイしてみると良いと思います。エロゲだからと舐めてはいけません。リアルではありませんが、人物象の組み立てがしっかりと出来ているのでリアリティがあるんですよね。WA2の最大の強みはここだと思います。

    (ネタバレのため以下反転)
    個人的にcodaのかずさルート(真EDではない方)が最高につぼでした。大切な人である雪菜を裏切り続け、セックスという麻薬に溺れ、果ては自分たち以外の全てを捨てて、どうみても暗いものしか見えない、二人の現実逃避という名の短い旅。
    あの背徳感。
    あのどこまでも堕ちていく感覚。
    私がWHITE ALBUM2に求めていたのはこれだったのだと、声を大にして言いたい。素晴らしかったです、本当に。たまらないです。
    ついでに一番、気が滅入ったのはヒロイン関係の話ではなく、かずさルートでの武也、小木曽一家との決別。特に武也との決別は辛かったですね。お節介ですけど、本当に良い奴だったので彼は。ICからの春希との付き合いを見てると余計に……ね。
    印象に残ったのは小春ルートラストの雪菜が泣いているCG。春希の前では笑っていた彼女が、小春が出て行った後に泣いていたのは胸に来ました。それと同時に凄く、綺麗なんですよ、あのCG。


    音楽について。BGMはクオリティが高く曲数も多め。流石に音楽が重要な位置に来ている作品なだけって、気合が入っています。
    ボーカル曲はICのOPの届かない恋、CCのOPの幸せな記憶、挿入歌のWHITE ALBUM、SOUND OF DESTINY、After All ~綴る想い~、Twinkle Snow、深愛、POWDER SNOW、Routes、あなたを想いたい、EDの優しい嘘、愛する心、時の魔法、心はいつもあなたのそばに、closingの計十五曲。幾ら二作合わせてとは言え、多すぎ! なんという大盤振る舞い。
    Leafは迅速にボーカルコレクションを出すように……いや、出してくださいお願いします。

    オススメは幸せな記憶、届かない恋、WHITE ALBUM、優しい嘘、時の魔法、closing。
    幸せな記憶は初めて聴いた時に心にきましたね。切ない歌詞と曲調がたまらない。一番のお気に入りです。
    届かない恋は作中で重要な役割を担ってるだけあって、印象に残ってますね。あまりにお話に掛かってくるので丸戸さん作詞なのかと思ったけど、そんなことはありませんでした。
    WHITE ALBUMは劇中で雪菜が歌っている曲。前作の主題歌だそうですが、不思議と耳に残る良い曲です。
    優しい嘘はこれまた切ない曲で良いです。正にEDに相応しい。上原れなさんの声が心に沁みます。
    時の魔法は雪菜が歌っていて、曲自体がまた良いのですが、作中での役割とスタッフロールでのクレジットで出てきた作詞、作曲、歌、の名前を見た瞬間になんとも言えない気持ちになりました。
    closingは今までのED曲とは一転した曲調とその歌詞にやられました。最後に聴いたED曲なので余計に。

    最後にエロについて。シーン数は以下の通り。
    かずさ……8回。
    雪菜……6回。
    小春……3回。
    千晶……3回。
    麻理……4回。


    二作合わせて、と考えると普通……でしょうか。ただ、かずさはオナニーで一枠潰れてます。
    思ったより尺が短くなかったので普通に使えると思います。バックグラウンドボイスを消せないことと、明らかにそこはエロ要るだろ! というところでキンクリしたりと少し残念なところもありましたが、及第点には届いていると思います。


    感想は以上です。
    騒がれていたのが頷ける出来でしたね。そりゃあ、このクオリティなら絶賛する人が増える訳だと。
    ただ、私にはどうにもくどさが目に付いてしまったと言うか、話の性質上仕方ないんですが、ぶっちゃけ途中でダレてしまいました。そこが80点台に甘んじてしまった理由です。
    元々、恋愛一本よりも、ファンタジーやサスペンスがメインにあって、サブに恋愛があるというタイプの方が好きなのも原因ですね。ただ、人によってはもっと好評価を付けるのも普通に分かりますし、それだけの作品だと思います。
    骨太な恋愛物が見たい、一味違ったエロゲをやりたい、と言う人は是非、プレイしてみてください。

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